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(客間→スタジオ)
客間時代の床の間と違い棚のあったスペースが、スタジオの作業机に生まれ変わった.この机の材料は床の間に使われていた無垢の杉の地板である.ベンチは、床解体に際して現れた基礎コンクリートの立ち上りを利用している.座面は机同様床の間の杉板を再利用している.(2018.4.17)
道路側に新設した開口部.対面敷地の庭の緑や車、人の往来が見えるようになった.窓際には作業テーブルが設えられる.作業中、お向かいさんと目が合うかもしれない.お向かいさんがこちらの灯りを見て、今日はあそこのご主人、何か書きものしているわと気付くかもしれない、そういうシーンをイメージしている.(2018.4.4)
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(浴室)
タイルが剥がれて、新しい浴槽が置かれた.大工手作りの浴室である.現場で手でつくったものは、必要があればまた現場で改造できる.床や壁や浴槽や窓など、あらゆる部分が将来にわたって改造できる.一方、ユニットバスは工場生産のために現場での改造がほぼできない.言い換えれば、出来てしまえば気に入ろうが気に入らないだろうがそのままである.現場での手づくりは、一生つくり続けることができるという尊い方法である、ということを改めて実感した.(2018.4.14)
既存の浴室はタイル床とサワラ材の壁天井であった.タイルと浴槽は使用感が強かったので刷新する.サワラ材は少量のカビが発生している程度なのでクリーニングのみ施す.(2018.3.27)
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(LDの大黒柱)
巨大な柱が木曽ヒノキの角材に取り替わった.スペックを落とすことで逆に軸組の力学が目に分かるようになった(2018.3.28)
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(LDの大黒柱)
室の中央には樹皮を落としただけの巨大な柱が立っていた.新しい桧柱に取り替える工程が始まっている(2018.3.23)
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(キッチン)
LDから小窓越しにキッチンが見える.既存のシステムキッチン、食器キャビネットは撤去解体され電気配線工事が始まっている.この後、大工造作による新しいキッチンを設ける(2018.3.21)
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(道路面に開口を設ける)
道路に面する唯一の室であった客間はスタジオに改変する.スタジオは家族の創作スペースであると同時に家族以外の他者も気軽に入って来られる空間である.家族のプライベートな空間と外部のその中間にある空間になる.
道路面の外壁には新しい開口部を設ける.部屋内の気配が近隣に漏れるようにするためである.道路から5段の階段を上り奥の玄関にアプローチしていくと、右手にスタジオ内の様子が垣間見られるようになる.夜、帰ってきた家人がその窓の内で過ごす家族の姿を見てほっと息をつくかもしれない、そんな情景を期待して設計した.(2018.3.20)
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(内装)
既存の壁紙を剥がし下地面を補修した.この後、新しい仕上げを施す.(2018.3.9)
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(客間をスタジオに)
玄関を入り右手の客間である和室10帖はスタジオに改変する.床の間と違い棚を含めた6帖分は床を解体し、土間レベルの新しい床面をつくる.床の間の正面には開口部を新設し、前面道路に生活風景を漏れるようにする.地域に緩く開かれた部屋になる.(2018.3.6)
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(床杉板の塗膜除去)
既設の床材は無垢の杉板にウレタン塗装がされていた.サンダーを掛け塗装面を除去し木肌をあらわした.右端に未施工部分が見える.
木材本来の、湿気や臭気の吸放出作用を期待する.足裏の肌触りも気持ち良い.
傷や汚れが付けば再度サンダー掛けで新しい面が現れる、無垢材の利点である.(2018.3.1)
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(改修前)庭から南東に市街地を見下ろす.
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(改修前の外部)
既存建物の屋根は銅板と和瓦で、部材劣化や雨漏りは確認できない.外壁はALC版で軒が深く出ているため劣化や汚れは殆どない.
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(改修前の内部)
内部は汚れや使用感が目立つが、幸い無垢板や漆喰塗りがメインであり、床はサンダー掛けで新しい面をあらわし、漆喰壁は補修塗り程度で十分刷新できそうだ.
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(改修前のアプローチ)
敷地西に面する道路に対して、足下の小さな引違窓が開くのみで極めて閉鎖的な立面である.この引違窓の内側は客間だ.「客間」という名ばかりの社交空間をスタジオに改変し、家族と地域社会との新しい接点の場としようと考えている.
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(改修前の付属建物)
敷地内には鉄骨造の物置や鉄筋コンクリート造のカーポートがある.
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