ある子どものために計画された既存4畳半の室のインテリア改修.
クライアントからの要求は、学習スペースやベッド、ピアノ、これから増えていくであろう書籍や玩具などの収納スペースの確保であった.それを平面で解決することは面積の点で困難であったため、ベッドをロフト形式にしたり、高さ方向の空いたスペースに本棚を組み込むなど主に断面的に解決している.
懸念されたのは、子ども部屋の独房化だった.子どもは、閉ざされた個室よりも家族のいるリビングや母親のいるダイニングで過ごしたがるものであるから、部屋内に廊下を引き入れ、それと室を背板のない本棚で仕切ることで灯りが共有空間に漏れるようなセミオープンなアルコープ(凹型)空間としている.
結果、4畳半をさらに小さくする改修となったが、逆に、3畳程度のスペースでも子ども部屋としては十分な面積であるとも言える.
敷地 |
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栃木県宇都宮市 |
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規模・構造 |
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(既存)RCマンションの一室 |
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延床面積 |
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82.56平方メートル(25.01坪) |
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総工費 |
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50万円 |
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竣工年月 |
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2015年11月 |
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