お医者さん。

どうも、こんにちは。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。2007年も精進してまいります。 さて、ワタナベは約10年ぶりに歯医者に行ってきました。ここ一ヶ月、前歯の歯間が黒ずんでいて、「これは虫歯に違いない、結構進行しているぞ」と、感じていたのです。わたくしの性格としては、「虫歯なんぞ、ほっときゃ治る」と、当初は考えていたのですが、周りからの勧めや、近所に歯医者が移転してきたこときっかけに、思い切って通院してみることにしました。 真新しい建物の、その歯科医院。2週間前に行ったときは、「大変込んでいて、2週間先まで予約でいっぱいだ」と言う。「はは〜ん。ここの先生はたいそう腕がいいに違いない。2週間くらいなら待ってみよう」ということで予約を入れ、不安と期待の2週間を過ごすことになりました。 そして、今日、その待ちに待った通院日でした。こ奇麗な医院。「ここは住宅展示場なのかい?」と思わせる清潔な待合所。受付を済ませると、すぐに治療室に案内されました。 治療椅子に座って、ドキドキ。前掛けされて、ドキドキ。「きっと、1ヶ月の痛みと不安がぬぐい去られるに違いない。ここは予約でいっぱいの歯医者だもん」 そんなワタクシの席に、この歯科医院のドンである先生がやってきました。 先生 「どうされました?」 ワタナベ 「前歯が黒くなってしまって」 先生 「口開けて」 ワタナベ 「ああーん」 先生 「軽い虫歯だな」 終始、二人の間の会話はたったそれだけ。「はい、終わり」で、3分程で治療は終わり、あっという間に会計。なんだが拍子抜けでした。 確かに、「軽い虫歯」だったことは、それはそれでいいんです。何度も通院せずに済みましたし。でも、ワタナベにとっては、一ヶ月、「ほっときゃ治る」という気分とは裏腹に、不安な気持ちもあったんです。ですから、ワタナベにとっては「軽い虫歯」ではなく、「一ヶ月間の不安をつくった軽い虫歯」だった。歯のスペシャリストであり、医者なのなら、その「一ヶ月間の不安」もぬぐい去って欲しい。歯科学的には「軽い」けど、素人にとっては「虫歯かもしれないっていう不安」だったんだから。せめて、「これ以上悪くならなくて良かったですね。早めに診ておいて良かったですよ」とでも言って欲しい。それだけでそれまでのドンヨリ気持ちは晴れるのに。 きっと、歯医者さんだって、「将来は歯の病気を治して、たくさんの人を安心させたい」なんていう、純粋な夢から、大学を出て、留学して、勉強してきたんじゃないのかな。だったら、患者さんの些細な気持ちも察して欲しい。そんな勉強もしてきて欲しかったな。 今日の歯医者さんは、ただの「歯の病気を治せるおじさん」だ、とワタナベは思いました。けっして、「歯医者さん」とは認めない。 ワタナベは、鹿沼のまちに対しても、「歯医者さん」になりたいです。目に見える悪い所だけを治すんじゃない。見えないこと、先のことまでもデザインしたいです。   

 

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