こんにちは。今日から世間はゴールデンウィークです。 今日、ワタナベは鹿沼の外れの農村地帯にある親戚の家に行ってきました。と言っても特に用はなく、お茶を飲み、ヨモギ団子をよばれ、世間話をするという、のんび〜りな訪問。ただ、そこでとても嬉しい出会いがありました。 ふと、トイレに行くために通りかかった台所にそれはありました。一見なんの変哲もない食器棚。でもよく見るとなんだか美しい。見れば見るほど引き込まれる。しばらく黙って見入ってしまいました。 なにが美しいって、そのガラスの引き戸。モザイクに凹凸がついていて、中に収納された茶碗やコップ、お皿の色によってガラス自身が何色にも輝いています。食器だけではなく、このガラスの引き戸だけでもなく、両者があって初めて美しい外観を作り出す。生活感とカッコ良さの両立に感動しました。 聞けば、この食器棚は30年前の建築時に大工さんがこの作り付け食器棚をこしらえてくれたんだそうです。30年前の職人センスに尊敬。きっとこの住宅に似合った食器棚をデザインしてくれたんだろうなぁ。 食器が収納されて初めて美しさを放つこのデザインを意図していたのかは分かりません。ただ、人が使わずに見ているだけの方が美しいデザインより、人が使って初めて美しくなれるデザインを生んだこの職人さんに感激です。最近は前者の方が圧倒的に多い気がするなぁ。 最後まで作り込まず、使い主の使い方に最後の仕上げを委ねた食器棚。本当に今日はいい出会いをしました。