そのアプローチの路肩はかつては石積みになっていてまずよく見る丸石ではなく角の立った砕石なのと、その積まれ方が完成していないというか素人ではないが石工の手でもないだろうというヘタウマな表情があって僕にとってはこの部分がまず「櫃沢」の印象としてある。その石積みだがこの数年の豪雨によるものか上の畑から流れ来た土に覆われ、そのまま放っておかれて植物が着床生育したものだから石もほとんど見えなくなっていて、石積みそのものも無事ではないだろうという気がかりな予想があった。脇本さんにも、この石積みの覆土の除去と石積みの露見は特にリクエストした部分だ。