鹿沼市今宮神社参道沿いに建つ歯科医院の塗装改修である.
創建は1925(大正14)年である.初代院長が福島県小名浜に在った中里医院をモデルに、自身の建築の知識を動員した力作と家伝が残る(※1).2011(平成23)年には文化庁の登録文化財となった.
屋根は桟瓦葺きの切妻で、通りに二つの破風を見せてファサードを特徴づけている.外壁は下見板張り.妻壁は漆喰壁に木造格子組みと小屋裏換気ガラリを組み合わせている.中間部の菱型を二つ並べた飾り模様も楽しい.
家主とは2006(平成18)年の町並み調査でお会いして以来のお付き合いである.外部塗装の劣化が目立つようになり、色彩計画や塗料選定のコーディネートを依頼された.外部総足場を仮設するにあたり、これまで調査できなかった屋根や上部の外壁意匠も調査予定である.(2017.11)
※1 登録文化財申請所見, 岡田義治著
敷地 |
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栃木県鹿沼市 |
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規模・構造 |
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(既存)木造 |
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延床面積 |
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総工費 |
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竣工年月 |
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2018年予定 |
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fig.01 色彩イメージ
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fig.02 立面図実測図
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fig.03 実測野帳 |
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fig.04 塗装改修前
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