地元一体で子供のために建築を


鹿沼の市街から車で20分程、西の山間部へ入ったところにこの中学校があります。 現在は、周辺の中学校と統合され、閉校となった旧粟野町立粟野中学校です。 戦後の昭和24年建築の校舎。 先日、中を見学させていただける機会がありました。  片廊下型の平面は、当時、規格化されていたものだと思います。 片廊下はどうしても北側の廊下が暗くなる欠点があります。 しかしながら、地元産の杉、桧、 大工たちが子供のために建てた校舎からは、 ぬくもりある温かい空気を感じることができ、暗い印象などありません。  僕は小学校から大学まで、鉄筋コンクリートの校舎で過ごしてきました。 木造の校舎は体験したこともありません。 しかし、なぜだか、この校舎からは懐かしさを感じました。 それはきっと、人間にもとから備わった木への愛着のせいなのでは。  必要なのは、耐震性や丈夫さだけではなく、 子供のワクワクや身体性を考えた、人間味のある校舎だよ! と、校庭での老人方のゲートボールを見ながら思いました。 地元以外のゼネコンが建てるコンクリート校舎じゃあないよ。 

 

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