
鹿沼の古い住宅の入口の多くは、人がガヤガヤ通る道と接してつくるのではなく、門や前庭、路地、店部分などを一度介してから室内に入るようになっています。 そうしないと、騒音や知らない人の視線が室内に簡単に入ってしまい、落ち着きのない空間になってしまうからです。 心地いい住まいを得るためには、住宅そのものだけでなく、周辺のまちを巧みに利用することが必要なのです。 「日本家屋に入ると落ち着く」と感じる人が多いのは、このことも一因であると思います。 住宅メーカーの売る建売りの住宅なんかは、まちとは無関係につくられるものですから、周辺を利用した住まいづくりはされていないわけです。 そんな住居で落ち着けるわけがありません。