建築家がいなかったころ


同じような姿の建物が双子のように並んでいます。 昭和の中頃までは、隣の家の姿を真似をして建てるということが常々行われていたようで、その様子を現在でも至る所で目にします。 現在とは対照的な光景です。  今、家づくりで良く言われるのは、個性やかっこよさ、自分の敷地の日照権などばかりで、周辺のまちのことはあまり考慮されていません。 これにはいわゆる「建築家」が登場したことも大きく、勝手気ままに建物を建てだし、それまで継承してきたまちの構造を破壊していったと言えます。  その結果が郊外の新興住宅地です。 そこには古くから築き上げられた都市デザインの原理などなく、効率性・経済性重視で個々が好き勝手に家を建てた集積ですから、無味乾燥でコミュニティも形成されない住まいになっているのは言うまでもありません。  過去の著名な建築家たちは、建物よりも、「まち」に目がいっていたように思います。よりよい住まいを考えるには、「まち」を理解する必要があると思います。 

 

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