一つの家からそれぞれの家へ



写真は韓国の河回村(ハフェマウル)という集落。 500年前の住居が50棟ほど残っており、現在でも住み続けられています。 車もそれほど普及していないので道は砂利道で狭く、ほどよい間隔を保った住居を路地が繋いでいます。  ここは、村全体が一つの家のようです。 その名の通り、大きな川が村を迂回するように囲み、さらにその外側には山が連なります。 この包まれる感じが、村全体を一つの家にしてしまう。とても落ち着くのです。  普段、喫茶店で壁を背にした席や端っこの席を選んでしまうように、やっぱり人は囲まれていると安心するんです。(屋敷林もそのいい例です)  鹿沼旧市街も江戸時代には木戸があり、人の出入りを制限していました。山にも囲まれています。 きっと鹿沼にも「村全体が一つの家」時代があったのです。  その証拠が古い家のつくり。 どれも外から見透かすことのできる簡易なもので、内に閉じこもる家はありません。 それは町全体がみんなの家であったからで、セコムを入れて家を外的要因から厳重に守る必要などなかったのです。 

 

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