下材木町 明治期の宿 取壊し


今日は下材木町で、明治期の町家の取り壊しがありました。  この建物、戦後はお菓子屋さんの作業場、店舗、住宅として使用されてきましたが、 明治創建当時は宿を営んでいて、2階にはたくさんの独立した部屋があるなど、 その名残を至るところに見ることができます。  鳶の人たちが作業をする中、室内を見学させていただくと、 まだまだ現役の立派なガラス戸など、このまま捨てるにはもったいない ものがたくさん残っていました。  歪んだガラス、皆さんもおじいちゃんの家に行くと見たことがあると思います。 「結霜ガラス」と言いますが、このガラスを通してみる景色は、 ゆらゆらと日光を掴んで、とても美しいものです。  このままユンボで潰してしまうのは、あまりにも惜しく心が痛むので、 知り合いの喫茶店店主にさっそく連絡。  「とてもいいガラス戸がたくさんあるのだけれど、取りに来ません?」  美しくもロングライフな建具を引き取って、 自身の喫茶店2号店の内部に使ってくれるそうです。  それを見ていた、持ち主の奥さん。 使ってくれるのなら嬉しいです、と涙を流していた。  やっぱり建物って、その人の人生なんだ。  カフェ饗茶庵 http://www.kyochaan.com/ 鹿沼から去った建物たちを構成した建具たち、こちらのカフェで現在も活躍中です。 

 

月別アーカイブ